01ライターはたくさんの人に
言葉を贈る仕事

音も匂いも味もない「活字」に
五感や想いを乗せて届ける。
読まれて完成するおもしろさが魅力です。
AIサービスの普及で、時間をかけずに利益を生む文章を作ったり、手軽にまとめたりできるようになりました。適切な指示を出せば、誰でも原稿を作れるためか「初心者の副業にオススメ」と、ライター6年目を迎える私のSNSにも広告が流れてきます。
けれど、ネット上から集めた情報と言葉だけでは伝えきれない瞬間があると信じて、今日もパソコンの前で頭を抱えて執筆をしています。私が体験した、匂いや味、感触、風景、感情を、何も持たない活字へと変えて、読者の行動や感情に働きかける。なんとも不思議な行為です。
限られた文字数で伝える中で、どんな風に伝えたら、取材先の思いや狙いが伝わり、読者が「来てよかった」「買ってよかった」と思える感動や興奮の余白を残せるか。受け取る人のことを考えながら書いた文章は、まるでギフトのようだと思いませんか?